ダイビングが他のスポーツと違う最大のポイントはフィールドが水中であるところです。水中でも楽に呼吸や動作ができるように専用の器材を使います。まずは自分の体に合った器材の選び方と、それらを組み立てて体に装着する方法をマスターすることからスタートします。 |
潜降は初め立ち泳ぎ姿勢で行ないます。BCDの排気ボタンを押して空気を抜きながら、肺の空気も吐き出す。双方の空気を抜くことにより浮力が減り、自然に体が沈んで行きます。この時ゆっくり深く呼吸することが大切です。しばらく潜ると水圧の関係で、息を吐かなくても沈むようになります。浮上の際は水面を見上げ、
BCDの空気を調節しながら、ゆっくりとした速度で浮上します。水面が近づくと浮力が増すので要注意。浮上中は普通に呼吸を続け、息を止めないようにします。 |
潜降を開始すると、 水圧の増加にともない耳の内外の空気圧に差が生じ、耳の奥が痛くなります。マスクの外から鼻をつまみ、口を閉じて鼻をかむようにリキむと、軽い音がして痛みがとれます。これが耳抜き。初めて潜るダイバーは、潜降を始めたらすぐ耳抜きを行ない、水深6mぐらいまでは1mごとにでも実践してください。 |
マスクが顔にフィットしていなかったり、髪の毛がはさまっていたりすると、マスクの中に水が入ってくることがあります。入った水を排出するのがマスククリア。マスクの下端が一番低い位置にくるまで顔を上げながら、片手でマスクの上端を押さえてゆっくり息を吐き出す。この時、マスクの下端を少し開けてやれば水が出て行きます。 |
水面・水中での移動手段として、またボディコントロールを行う時に必要となるスキルです。このスキルがスムーズに行えないと体のバランスが保てず、無駄な動きが多くなります。これだと体力の消耗が激しくなるばかりか、砂をまき上げ視界不良を招き、結果として他人に迷惑をかけてしまう事になってしまいます。上手に行うためには、体を水平に保ち、フィン先を常に意識し、上下に十分しならせた状態を作り、ゆっくり大きく動かすよう心掛けることが大切です。まちがっても足が浮き上った状態でのフィンキックは決して行わないようにします。 |
水中で、浮きも沈みもしない状態が中性浮力。水中で体を安定させ、静止状態を保つためには、浮力をコントロールしなければなりません。浮力は第一に肺の空気量で、つぎにBCDの空気量で調整します。浮き上がりそうになったら息を吐いて浮力を抑え、BCDの空気を抜いて調整します。沈みそうになったら息を吸い、BCDに空気を送ります。中性浮力をマスターしたら、水深を維持したまま移動できるよう、中層移動の練習に移ります。 |
水中では声に代わる伝達手段として手信号(ハンドシグナル)をよく使います。水中だけでなく普段からダイバー仲間とのコミュニケーションに使えば楽しいばかりか、早く覚えられ忘れることもないでしよう。 |
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